「....女同士だから!自分で頑張るとこだと思ってさ〜」
「そういうことじゃなくて、もっとこう......」

「紫穏、出番.......てごめん取り込み中?」

運がいいのか悪いのか、池田くんの登場で話は終わってしまった。

「あゆちゃん、美沙希ちゃんのことありがとうね!あと........」

「..?あと?」

「紫穏のこと、ファイト☆」


紫穏くんとは核心を話せずに終わってしまったけれど。
自分だけが覚えてたわけじゃなくてすっごく安心した気持ちと、
覚えてくれていたが故のなんだか歯がゆい気持ちが混ざって少し体がぽかぽかしてた。