「う、うん....」

紫穏くんに手を引かれ教室がある階まで階段を上がる。

外はまだ体育祭一色って感じ...、盛り上がりがまだまだ冷めないし、競技自体は昼休憩に入ってるけど、聞こえる声は休憩らしくない気合いの入った声。

「...あのさ。棒倒しのとき、最後まで見てたんだけど。あれなに?」

あぁ〜....やっぱり聞かれちゃうのか〜。

「中学のときのいじめっ子に見つかっちゃった」