優希がお風呂に入ってる間、最後の日記を書く。
『今日は優希と映画に行きました。寝ちゃったけど、そのあと一緒にご飯食べたり楽しかった!
最終日で寂しい気持ちもあるけど、本当に幸せな1週間だったと感じました。』
「日向ちゃん、上がったよ」
「はーい」
スマホを机の上に置いてお風呂に入った。
「・・・ねぇ、日向ちゃん」
「ん?」
今は2人でソファに座ってテレビを観ている状態。
「言いたいことあるんだけどいい?」
「ん、いいよ」
「・・・あ、あのさ」
初めはテレビをチラ見しながら聞いていたけど、優希の声のトーンからして真剣な話な気がしたから、テレビを消した。
「俺・・・・・・
まだ好きみたい・・・・・・・・・」
「・・・・・・えっ?」
「ひ、日向ちゃんのこと忘れられなくて
気持ちはあの日のままで・・・、この一週間
気持ちを隠すのが辛かった。」
俯いたまま話し続ける優希。
「だから、・・・も、もう一回考え直してくれないかな・・・」
「・・・・・・・・・わ、私はっ・・・
・・・・・・正直わからない。
この一週間でなんか優希のこと特別に想ったりしたけど、それが恋愛感情なのか分からないし、
一回私から振ってるからなんか、違うかなって思った。」
「それでもいいから!
お願い。俺にもう一回チャンスくれないかな・・・」
「優希・・・」
手と手を合わせて私にお願いをしてくる優希を見ると、とても ごめんなさい とは言えない雰囲気だった。
「い、いいよ・・・・・・」
「ほんとっ?!!」
「でも、いいの?
私一回あんなに酷いことしてるのに・・・っ」
「俺がいいって言ってるからいいじゃん」
「そう・・・だけど。」
やっぱりなんか悪いよね・・・
あそこまで気持ち伝えて、最後のお願いとか言ってたのに復縁だなんて。