優「…話がある」
私「話…?」
なんのことか不安になりながら
近くの公園のベンチに座った
だんだん空が暗くなり始め
遊具で遊んでた子供達はお母さんの合図とともに片付けを始めていた
下を向いたままの優哉君が
意を決したように私の方を向いた
優「今までごめん。
俺はお前を傷つけた。
ほんとに申し訳なかった。」
私「もうそのことなら…」
さっき夏妃さんのこと言ったからかな?
優「俺、婚約指輪を買った時思ったんだ
こんなもの好きなやつにもらわなきゃ
嬉しくもなんともないって
だからこれこら好きになってもらうように
後悔させないようにしないといけないって。
でも、そんな決意したことすら忘れてた」
私「…うん。もう。いいですって…」
私のことが好きじゃないなんて言葉
こんな改まって話されても困る
期待なんてしないし
自分の気持ちを押し付けたりもしない
私は優哉君に愛してもらうために結婚したんじゃなくて
お父さんたちを助けるために結婚したんだから
結婚し続ければ目的は達成されるんだから
わかってるよ。