私「これ友里っぽい」
私が目にしたのは桃色に水色のぐらーデーションが綺麗な全体的にパステルカラーのもの
優「ん?どれ?」
私の後ろからヒョイっと顔を出した優哉君
こんな至近距離になったのは数日前のダンス以来
心臓がばくばくと音を立てる
私「こ、これは京輔君。」
次に指をさしたのは全体的に透明で
底の部分だけ薄い黄緑色が入ってる
明るさもありお洒落な感じのもの
優「は?あいつはこんな澄んでない」
私「これは夏妃さん」
優「夏妃はっこちだな」
その一言に私の心臓は落ち着きを取り戻した
優哉君がちらっと申し訳なさそうな顔をしたのを
なんとなく気配で感じながら無視をした
なんでそんなことを私が言っちゃったのかはわからない
もしかしたら優哉君の反応を見たかったのかもしれない
そんな卑屈で意地悪な自分が嫌になる
私「これは佐藤さん」
その言葉に返ってくるものはなかった