1学期を平凡に過ごし、夏休みもすぎ、9月に体育祭があった。
この体育祭で、はがちゃんから同じクラスの高橋君をすきなんだと打ち明けられた。
はがちゃんは、お世辞にも美人とは言えないが、犬のような笑顔が印象的な子で、性格はしっかりしていて、多少の自信家だった。
この時のはがちゃんは周りの友達から冷やかされても、どこか楽しそうで、羨ましいと思った。
私には、恋というものの経験がないから、好き と自信を持って言えるはがちゃんをどこか遠くの存在に感じてしまった。
この後、自分がその経験をするとは知らずに。