その日から、嘉恋はずっとご機嫌だ。
次の日の放課後に、ケチな嘉恋がケーキおごってくれたんだから。
教室でいつもどおり、嘉恋と喋っていると…
ふと、教室の入口に目をやる。
すると、3年生が3人くらいで険しい顔をして、あたしの教室を見回していた。
「高野沙夜いる?」
えっ…
あたし…?
あたしは、嘉恋の側を離れ、3年生の元へと行った。
「なんですか?」
「ちょっと顔かせ。」
怖いなぁ…。
なに、言われるんだろう。
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