「ねぇ、岡田。ゲームしない?」
佐伯さんは突然そう言った。
「なんの?ていうか、今、図書委員の仕事中でしょ。」
「いいじゃーん!私がさ、お題出すから。」

もはや、なんのゲームかすら、分からないんですけど。

あ、ご紹介遅れました。
僕は、地味で平凡な中学生。
岡田と申します。
隣にいるのは、まあ、モテの集結みたいな奴でしょうか。
俺は、こいつがあまり気に食わんのです。

「あたしに勝ったら、あたし、岡田に絶対服従するから。」
「……。」

ちょっと興味あるかも。

絶対服従。

そうだな、一生俺には逆らえないってわけか。

ちょっと気分が良さそ。

「じゃ、やってあげてもいい。」
「ヤッター!じゃあ、問題です!チャーらん!」
その効果音いる?
「あたしは、このゲームに勝ったら、岡田に言いたいことがあります。それは、なんでしょうか!」
「ゲームって。それを当てるの?」
「そ!質問していいからねー!あたしは、その質問にYESかNO で答えるから。あ、質問は何回してもいいけど、答えは1回だけね!」
分かりづらいルール……。
ちゃっちゃと終わらせるか。

「それは、俺に関係あること?」
「YES」

なんか、悪い予感しかしないんだけど。

「俺にとって、いい事?」
「YES、NO」

だから、どっち!

「じゃあ、それを聞いたら、俺は驚く?」
「YES!」

え、一体何。

分からない。

なんか、考えんのも、めんどい。

今日は、負けてやるか。

「こーさん!!俺の負け。」
「やった!あたしの勝ち!」
「俺、絶対服従の刑?」
「いささか、それよかマシ。」
良かった。
肩をなでおろす。

「今から、あたしの彼氏ね☆彡.。」


??????????

何言ってる?こいつ?

嘘だろ。
いつもの冗談だろ。

「あ、嘘じゃないからね?」


俺が気絶するまで、3秒前……。