「可憐、勝手だよ!すぐ怒ってさ!」
「はぁ?怒らしてんの、お前だろ?」
「違う!」
「勝手に言ってれば?嫌いになるんなら、なればいいから。あたしは謝んねぇからな。」
「待ってよ!逃げんの?」
「逃げてねぇ!お前と話したくないだけ〜!」
あたしは教室から出て行った。

「可憐っ!」
光希が追いかけてきた。
「待って!」
「何だよ!?」
「お願い、心配してるの。愛美だって、超心配してるんだよ?」
「だから?あたしが言いたくねぇっつってんのに、無理矢理言わせんのか?
まじで心配してるなら、言うまで待つだろ?知りたいだけだろ?」
「バカッ!」
光希はあたしを叩いた。
「何すんだよ!」
「本当に心配してるから、知りたいの!悩みがあるなら、力になってあげたいから知りたいのっ!」
「きれいごと?(笑)」

あたしはそれだけ言うと、唾を吐いて、歩いて行った。

「可憐…」
光希の声を無視して行った。

「うっぜー!」
イライラする!あいつら、何も知らねーくせによ!お前等に話したら、自分の幸せそっちのけにして、あたしの心配ばっかするから言いたくなかったのに。んなことも、知らねーで。