「もしかして、奈留か?」 「え?」 後ろを振り向くと、そこには懐かしい人がいた。 「翔太?」 「おう。久しぶり」 作業着を着た、昔働いていたBARの店長だった。 「久しぶり~!なに、仕事?現場ここ?」 「そ。明日までだけど」 翔太とは、店の中で一番仲が良かった。 翔太は昼職もやってるから、週1のシフトだったし 全然シフト被らなかったけれど。 それでも一番仲良かったっけ。