酒井先生は我が母校の誇るべきOGで、いまは現役を引退して自身で教室を開きながらも後輩にあたる私たちに愛のムチを振るいに来てくれているのだ。

「こんな状況じゃ飲み物も喉を通らないよ」

とか言いながら友はバクバクとサンドウィッチを貪っているから凄い。

『皆さんこんにちは。十月二十四日。お昼の放送を始めます』

「今日は誰だろう」

「誰でもいいけどさぁ、明日は我が身と思うとこの時間が怖くて怖くて」

「分かる。

ランダムはまぁ譲るとして、当日の朝に担当振られるのは結構キツイよねぇ」

「そうそう」