「何の話かわからないが、仕方ない。
どうしても乙女を求めるというのであれば、
ここで私がー、、」


黄金の守護者はじっとカティナを見ている。
『すぐに片をつける。じっとしていろ。』


どん、と轟音がして光の塊が一気にライアスの赤い壁に襲いかかる。

光と炎がぶつかり合う。
眩しすぎてとてもまともに見ていられないほどの光景が続く。

「私の背に隠れるといい。」
ライアスの力強い腕が彼女を背中に庇うように動いた。その時、カティナの口が『ぁ』と小さく開いた。
カティナは耳元に手を当てた。

「っ!待て!!」
響いたのはライアスの声だ。