シュナインは鼻先で笑った。

「国は関係ない。

私が求めているのはその娘だ。」


「やはりな。
おとなしく帰らないのであればー、」


「娘を泣かせたのはお前か?
その罪、身を持って償え。」


「だから何の話だ?」
ライアスは解せぬ様子だ。
カティナは涙を流してはいない。
だが心がちくっとしたのを、
この黄金の守護者には見えたのかもしれない。