姉が死んでから、もう既に1ヶ月がたったような気がした頃に、家族四人の葬式は行われることになった。


実際には、あの事故から1週間しか経っていなかった。



開始1時間前に会場に着くと、そこには、既に俺の親戚の叔父さんや叔母さんが到着していた。それに、彼らの息子であり、同時に、俺の従兄弟でもある子も到着していた。


「奈々絵、……よく、葬式に顔を出せたな」

俺に近づくと、叔父さんはそう言って、ギロっと俺を睨みつけた。

「えっ……」

その物言わさぬ雰囲気に怖気付いて、俺は後ずさった。


しかしその瞬間、俺は叔父さんに、打撲した後頭部を背後から勢いよく殴られた。


「――なんで、なんで出来損ないのお前が生きて、優秀なあの子が死んでるんだよっ!!」