「……ごめんなさい恵美さん。貴方を泣かせるつもりじゃなかった」


「……いえ、いいんです。これは嬉し泣きですから!

……爽月さん、ありがとうっ!彼の想いを届けてくれて。私、生きます!奈々絵のためにも。


爽月さん、……いつか、私と潤と空我と純恋と美弥香と爽月さんの六人で、奈々絵のお墓参りに行きましょう!私達も、何年かかったって貴方に会いに行くから、ずっとずっと待っててねって、そう伝えに!!」


立ち上がると、涙を拭って、私は爽月さんに笑いかけた。


「はい……!」


それを聞くと、爽月さんは一度驚いたように目を見開いた後、しっかりと頷いて、嬉しそうに笑った。