6本 二年前に余命宣告されたあの日以来、俺は、お前らに嘘ばっかついてる。最低でごめんな……。


7本 お揃いのストラップを買って、たかがプリクラを撮っただけで、ありえないくらい喜ぶ空我を見て、俺は何度だって嘘をつこうと、そう思ったんだ。



8本 それで空我が笑ってくれるなら、嘘をついたって構わないと思った。酷いよな……。



9本 空我は俺の生きる希望だから。恵美には言えなかったけど、本当はずっとずっとそうだったんだ。……いや、空我は今も、俺の生きる希望だ。


君が俺にとって、この世の汚いものを全て綺麗だと教えてくれる神様なら、空我は多分、汚い世界でも楽しく生きる方法を見つけて教えてくれる、空よりも青い俺の天使だったんだ。


毎日くだらないことで俺を笑わせて、嫌なことを全部忘れさせてくれる天使みたいな奴だった。