「……っ、奈々絵、俺はお前がなんで恵美と別れようとしたのか知らない。でも、奈々絵はいつも正しいことをしてた。だから、これからだってそうだって信じてる。
……お前が恵美と別れたのは、きっと間違いなんかじゃないって!」
空我はそう、殆ど叫ぶように言った。
それだけで、俺は生まれて初めて、報われた気がした。
俺はきっと、今この瞬間のためだけに生きてきたんだ。
――お前に、そう言われるためだけに。
出会えてよかった。
本当に、君は正しく、頭上に広がる快晴の空よりも青くて、この世の何よりも純粋な俺だけの天使だった。
君が俺の親友でよかった。
あの日死のうとした俺を救ってくれて、出会ってくれて、そばにいてくれて、本当にありがとう。
……いつまでも待ってるよ。空から君に愛を贈って、何年だって。