「……っ、同い年?お前が?」

「……はっ倒すぞ。こんな失礼な奴、助けなければよかったかもなー」

信じられないような顔をして俺が言うと、子供は頬を膨らませたまま、そう言って、冗談めかした。

「……そうだよ。助けなければよかったんだ。俺なんて、死んでた方がマシなんだから」

小さな声で、俺はそう雑に吐き捨てた。


「……そんなことないだろ。死んでた方がマシな奴なんていない……と思う」


バツが悪そうに、髪の毛を片手で引っ掻きながら空我は言った。


「その根拠は?」

「特にないけど……」

また、バツが悪そうに空我は言った。

「アハハっ、能天気だなお前。夢見がちの大バカもんだ」

浅はかすぎるその考えにムカついて、俺は、空我を嘲笑した。