そのとき、ピンポンパンポーンと音がなった。
「召集のお知らせをします。男女混合リレーに出場する選手は所定の場所に待機してください。」

ヤバい、田野君が…
気づいたときにはもう、私の体が動いていた。


「はい!」
私のTシャツを脱いで、田野君に渡した。ちなみに私は、100メートルがまだまだ先なので、応援用に部活Tシャツを着ていたのだ。
あと、一応言っておくけど、Tシャツのしたには薄めのTシャツを着てるからね!


「先輩…」
「いいから。私はまだまだだし。」
「ありがとうございます!」
田野君は少し迷ったあと、Tシャツを手にとった。


「よし、行こうか。」
「はい!」