颯太が家に帰ってきた。
退院して、自分の部屋に戻った颯太は、体力が戻るまでしばらく休学したままになるらしい。
…どうしよう。
帰ってきた今日、颯太に部屋に呼ばれた。
行かなきゃ…だよね?
行きたくないわけじゃないの、だけど…。
もう、わからない。自分が、誰を好きなのか。
私は夜、夕食の後に、颯太の部屋に足を進めた。
入って、なんて言えばいいの…。
私は、颯太に…。
躊躇いがちに扉をノックする。
向こうから、入っと言う声が聞こえて、ゆっくり扉を開く。
嬉しそうに笑っている颯太。
「莉緒、こっちおいで?」
「う、うん」
颯太は私を自分の座るベットの横をポンポンと叩いた。
私はストンと、そこに座る。
「ねぇ、莉緒」
「何?」
「僕さ、病院にいる間ずっと考えてたんだけどね?」
颯太は私の方を向いてにっこり笑って、私の顎に手を添えた。
「奏多のこと、好きでしょ?」
…っ。
な、にこれ…胸のざわざわした、この感じ。なに…?
「わ、たしは」
「ごめんね、莉緒。僕、待たせすぎちゃったよね?
女の子の気持ちは変わりやすいって、言うからね」
退院して、自分の部屋に戻った颯太は、体力が戻るまでしばらく休学したままになるらしい。
…どうしよう。
帰ってきた今日、颯太に部屋に呼ばれた。
行かなきゃ…だよね?
行きたくないわけじゃないの、だけど…。
もう、わからない。自分が、誰を好きなのか。
私は夜、夕食の後に、颯太の部屋に足を進めた。
入って、なんて言えばいいの…。
私は、颯太に…。
躊躇いがちに扉をノックする。
向こうから、入っと言う声が聞こえて、ゆっくり扉を開く。
嬉しそうに笑っている颯太。
「莉緒、こっちおいで?」
「う、うん」
颯太は私を自分の座るベットの横をポンポンと叩いた。
私はストンと、そこに座る。
「ねぇ、莉緒」
「何?」
「僕さ、病院にいる間ずっと考えてたんだけどね?」
颯太は私の方を向いてにっこり笑って、私の顎に手を添えた。
「奏多のこと、好きでしょ?」
…っ。
な、にこれ…胸のざわざわした、この感じ。なに…?
「わ、たしは」
「ごめんね、莉緒。僕、待たせすぎちゃったよね?
女の子の気持ちは変わりやすいって、言うからね」