自転車を走らせる事、15分。

この先の角を曲がれば、
正門が見えてくる。

「よし。ここで降りろ。
あとは走れ。」

そう言うと樹は、
颯爽と自転車を漕いだ。

「ありがとー!」

ひどい事を言われたが、
ここまで送ってくれた事には
変わりないから、一応お礼を言う。

急いで、正門まで走り、ギリギリのところで
校内に入る。

すると掲示板に人だかりができていた。
そこには、樹も居た。

私に気づいた樹は手招きをしている。
樹のもとに駆け寄る。

「クラス表張り出されてるぞ。」

クラス表か。
私は何組かなぁ。
友達作り頑張らないと。