世の中の男女の幼なじみは、どれくらいの割合で両思いになるのだろう。
どれくらいの割合で片思いとなるのだろう。
どれくらいの割合で…幼なじみとしてしか、見えなくなるんだろう。
そして…どれくらいの割合で、幼なじみとしてさえも、接さなくなるんだろう。
──遥斗は四番目だ。
わたしのことを、幼なじみとしてさえも、見てくれなくなった。
じゃあ……──わたしは?
わたしはいったい……どこに当てはまるのだろう。
わたしは遥斗の……なんなんだろう。
今まで遥斗の特別は自分だと思っていたけれど、
遥斗にはもう、わたしとはまったくちがう、特別な女の子ができてしまった。
遥斗の腕に触れていた百合ちゃん。
その横顔は噂通りすごく美人で、女のわたしでも見とれてしまいそうだった。
“おにあいだね”
あの言葉はお世辞でもなんでもない。
本当に心からそう思ったんだ。
綺麗で、スタイルがよくて、品があって頭もよくて…。
遥斗の隣に並ぶ女の子は、ああいう子が見合ってるって思い知らされた。
うっとうしいわたしなんかにはもう用はない。
そう言われているようで、仕方がなかった。