きっかけは……
直喜からだっけ？
━━━Ｍ中学校、中二、始業式
「ど、ど、どうしよう〜？葵ぃ〜……」
私は半泣きで葵にすがりついた。
「ん？どした？」
「葵とクラス別れちゃったぁ〜……」
「別に、一生離れてる訳じゃないんだし……。他にも元クラス一緒だった奴もいるでしょ？」
さすが葵、説得力のある言葉。
「で、でもぉ〜〜……っていうかほとんどの人、分からない〜」
「なっ……雪ねぇ〜。あんたどんだけ記憶力悪いんだよっ！」
「あははっごめ〜ん！」
「笑い事ではないよ？」
「だねぇ〜あははっ！じゃあ一緒に教室までいこ？」
「良いよ〜」
こうして私と葵、一緒に教室に向かっていった。
