そう思い、近くにあったタオルを手に持ち
水飲み場に向かった。

今回は落書きの悪口かぁー。
結構堪えるなぁ、ずっしりと。
そう思いながらタオルを濡らしていた。
『なぁ、七瀬』
誰だろうと思い振り返ったら、
そこには條内くんがいた。
『大丈夫か?その…』
あー、慰めに来てくれたのかな?
今は、やめて欲しいんだけどな。
そんなこと言えないし。
「大丈夫だよ。気にしないで」
今は誰にも同情されたくない。
話しかけられたくない。
『気にするよ。俺、力になれることない?』
優しいね。でも條内くんに出来ることなんてないよ。
悪化するだけ。ただでさえ條内くんは"目立つ人"なんだから。