そう思い、家を出た。

ーそして8時10分。
「間に合った…」
朝の会までまだ15分ある!
とひとつ問題は解決。
もうひとつの問題は…教室に行くこと。
この前は入ろうとしたら黒板消しが落ちてきて
制服が粉まみれで綺麗にするの大変だったもんなぁ。
今回はどんなことが起きるか…
よし、と教室に行こうとしていたその時
『おはよう、七瀬』
と声をかけてきた人がいた。
その人は…
「條内くん…おはよう」
私の声が聞こえたのかニコッと笑って手を振り
階段を登っていった。
彼に挨拶をされるのはこれが初めてじゃない。
ずっと前"からだ。
なんでだかは分からないが…