僕に好きな人は居ない。多分。いるとしたら、優奈。
リアルでは居ないんだな。僕は思う。なんて寂しいやつなんだ。
中学一年生の夏。僕はクラスの女の子に告白した。炎天下の中、僕は近所の公園に呼び出し、こう言った。
「一緒にいると、すごく落ち着く。もっと距離が近くなりたい。……やっぱり我慢出来ないや、好きです。」
なんとも長い告白。
女の子は突き放した。あーあ、やっぱこうなっちゃうか。知ってたけど辛かった。胸が痛かった。胸が苦しいなんて僕が言うことじゃないけど。涙が溢れた。仕方ないなんて思ってたけどやっぱりダメだった。

それのトラウマとは思いたくないけど、それから恋は避けた。