今日は晴馬の命日だ。

あれから1年。

私はいまだにあの日のことを鮮明に覚えている。

彼を失った瞬間を。

地面に激しく打ち付ける雨、多くの人の声、冷たく大切な人の手。

その時から私の心には雨が降り続けている。

そして私は一度差し込んだ太陽の光も遮ってしまった。

もう、この雨は止むことはない。