「確かに、言っちゃえばいい......」
「やめて!」
私はその言葉を遮り、思わずそう叫んでいた。
あっ......
5人はそんな私を見つけると
「いたんだ」
「今の聞いちゃったのか.......」
と言って楽しそうに笑った。
まるでいいおもちゃを見つけたかのように。
なんで、なんで私......
5人は私を囲うように歩いてくる。
私は後ずさりをすることしかできない。
ガシャンッ
ついにフェンスのところにまで追い詰められてしまった。
この人たちとは関わりたくなかったのに
もう嫌だ......
この人たちの顔なんか見たくない
私がそう、うつむいていると
「どこみてんだよ」
と、あごを持たれ無理やり上を向かされた。
気持ちが悪い
5人はしばらく私を見つめると
「お前ってさ、意外と綺麗な顔してるよな」
と、1人の男子が私をバカにするように言った。
「確かに」
もう1人の男子も便乗してきた。
こいつらに言われると吐き気がする。
太陽に言われた時はこんな気持ちにはならなかったのに。
「そうだ、お前さ、俺たちとやるってなら太陽には黙っててやってもいいぜ」
そう言って男子が私の両手首を掴み、フェンスに押さえつけた。
「離してっ」
必死に振り払おうとするが、男子の力には勝てない。
なんでこいつらなんかと......
「どうする?」
5人は困っている私を見て楽しんでいる。
もし、ここで私がこの人たちを拒んだら、真実を太陽に知られてしまう。
体がこんな奴らに汚されてしまうのは屈辱だ。
でも、知られてしまうほうがよっぽどいやだ。
私は抵抗をやめ、全身の力を緩める。
男子たちは抵抗をやめた私の制服を脱がせていく。
一つ一つ外されていくボタン。
私、汚れちゃうんだ......
そう思うと悔しくてたまらない。
「こいつ泣いてやがる」
「バカな子」
男女の楽しそうな声。
どんどん涙が溢れてくる。
誰か助けて......
そう私が心の中で言った時だった。
「何してる!」
と、聞き覚えのある声がした。
視界が涙で霞んでいて見えない。
だけどこの声が誰のものなのかはすぐにわかった。
「太陽......」