龍side

放課後にいつも通り美恋ちゃんのクラスに寄ると、
「美恋ちゃん、龍先輩来たよ」
「あ、じゃあまた明日ねー」
「ばいばーい」
パタパタとこっちに向かってくる美恋ちゃん
その後ろでキャーキャー言ってる女の子達がこっち見ながら手を振ってる
手を振り返すとすっごい振り返してくる
それを見た美恋ちゃんは苦笑いしていた
「龍君の事憧れてるみたいですよ」
「へー、俺に興味持ってもつまんねーのに、」
昇降口に向かうと美恋ちゃんの下駄箱に手紙が入っていた
「なんだろ、」
「美恋ちゃんへの果たし状とか?」
「果たし状!?」
手紙を見ると

"僕に気づいてよ"

その一文だけが書かれていた
背筋がヒヤリとした
ストーカーの類いか、、、
だけど、隣で見てる美恋ちゃんは見て目を見開いたけど
クシャッと握りつぶしてゴミ箱に投げ入れた
「きっと入れ間違えたんですよ。
もし私にだったら直接言いに来いって感じですね」

、、、肝が座ってらぁ、

まぁ、じゃなきゃ極道の家に住むなんて出来ねぇよな

「あ、美味しそう」
帰り道にあるケーキ屋の看板見て
顔が食べたいって言ってる
「買って帰ろっか」
ぱぁっと笑顔になる

妹にしたいです。颯太さん

これは颯太さんの分でこれは琥太さんの~ってニコニコしながら選んでる美恋ちゃん
頭撫でたくなるの分かります?
分かりますよね

もちろん奢りました。
奢らずにいられないですよ

お店出てほくほくした顔でケーキの箱持って
ありがとうございます
って
わしゃわしゃと頭撫でまくりました


とりあえずあの手紙野郎どうしようか