響也side

この子の目は決意した目だった、

颯太がヤクザで周りから冷たい目で見られるからとか
同情なんてものじゃなく、
颯太を信じてる目をしている

「そうか、わかった。
何かあったらすぐこの番号に電話くれればすぐに行くから」
小さいメモ用紙に11桁の数字
俺の番号を書いて渡した

美恋ちゃんのおばあちゃんに
事件の流れを説明の電話すると、
美恋ちゃんのお母さんのことも言うと
電話越しに泣いてるのがわかった
そして美恋ちゃんを引き取る颯太の事も説明すると
よろしくお願いします
龍宮寺さんによろしくお願いしますとお伝えてください
ってふわふわした声だった


颯太の幹部が迎えに来て見送りに行くと、車の後部座席に乗った美恋ちゃんが静かに手を振ってた
振り返すとニコッと笑ってありがとうと言って行った

カチッ
フーっと久しぶりにタバコを吸う
「あー、美味ぇ」