「山田、電車の時間は何時だっけ」

シュンは、山田に電車の時刻をら尋ねた。

「えーと、11時20分」

「オッ、さすが電車オタク!」

「オタクとか言うなよ、シュン」

「あははは…」

山田は、オタク言われるのが嫌いだった。


「え〜山田君、電車オタクだったんだ〜」

「…あっ、いや、まぁ」


山田は、リエの言葉に歯切れ悪く返事している。

「ふぅ〜ん」

メグミは、微妙に冷たい目で山田を見ていた。


4人は電車の切符を買って改札口を出でホームに向かった。


しばらくして、定刻通りに電車が到着し4人は席に座る、山田とリエ、シュンとメグミと自然に肩を並べて座った。


隣町の駅まで15分程度で到着する。


リエは山田の耳元に顔を近づけ小さな声で山田に言った。

「上手くいったわね」

「うん、そうだね」

シュンとメグミは隣に座っているが微妙に肩が離れている。


シュンは、何を話せばいいのか分からず下を向いている、メグミも顔を少し赤くして下を向いていた。


「あっ、あのさ、メグミは、リエさんと何しに行くの?」

シュンは、メグミに尋ねた。

「うん、リエの買い物に付き合わされたの」

「ふ〜ん、買い物か〜」

「シュン君は、何しに行くの」

「俺は、山田と暇つぶしかな」

「そうなんだ」

程なくして電車は隣町の駅に着いた。
4人は電車を降り駅横のデパートに向かった。


「私達は、3階の下着売り場に行くけど」

リエは、人目も気にせず話す。

「リッ、リエ、声が大きい」

メグミは、リエに注意する。


「俺らは.5階の雑貨屋さんに行くから」

「うん、じゃ待ち合わせは13時に4階の待合所でね」

リエは、そう言ってメグミを連れて下着売り場の方に向かった。

シュン達は、5階の雑貨屋に向かった。

「なぁ、山田、雑貨屋で何買うんだ?」

「…まぁ、色々と」

「いろいろね〜」


シュンと山田は程なくして雑貨屋に到着した。

山田は、文具を物色してる、シュンは洋楽のレコードを眺めていた。


山田は、文具コーナーから縫いぐるみと置物コーナーに移動していた。


すると、山田はある置物の前に止まり、ジッと少し上の方を眺めていた。


シュンは、山田の視線を辿って見た。

その山田の視線の先には、なんともリアルな女性の胸の形をした置物が飾ってあった。

山田は、鼻の穴を全開に広げてじっと見ている。

「おい、山田、何を見てんだ!」

シュンは、小さな声で山田に話しかけた。

「あーシュンか、なぁ、リエさんのオッパイあれくらいあるかなぁー」

(確かにEカップは有りそうだな)

「・・・さぁーな」

「揉んでみたいなぁ〜」

山田は、シミジミと言った。


リエとメグミは下着売り場でちょっとセクシーな下着を見ていた。

「ねーメグ、このレースのパンティー凄いねー」

「うん、透けてるし」

「この、紐パン可愛いねー」

「あーうん」

「山田君、これ喜ぶかなぁ〜」

「しっ、知らないわよ」

「ねーメグ、シュン君の好みはガーターベルトかな?」

(なぜ、知ってるんだよ!)

「・・・う〜ん」

「あいつエロいからさぁー」

「・・・確かに・・・そうかも」

「だよねねーあははは…」

「あははは…」


リエとメグミは、楽しそうに笑っていた。


シュンと山田は、雑貨屋で買物を終えて、待ち合わせ場所に到着していた。

「遅いなぁ〜」

山田が呟く

「うん、まぁ、女子は買物長いから」

「あっ、俺トイレに行って来る」


山田は、そう言ってトイレに行った、シュンは待合所の端に座ってタバコに火を付けた。

『ジュボッ』

シュンがタバコを一息吸った時メグミがシュンの側に来た。

「こらっ!シュン君ダメでしょ!」

「あっ、メグミ」

「あっ、じゃない!タバコ・・・いつから?」

「・・・部活引退してから」

「そう・・・シュン君・・・禁煙しなさいよね!」

メグミは、優しく睨みながら腰に手を当ててキツイ口調で言った。

「・・・辞めれるかなぁ〜」

「うん?何か言った!」

「いや・・・」

〈私が禁煙させてやるんだから〉

メグミは、心の中で呟いた。


そこに、リエが到着し山田も程なくしてトイレから戻って来た。

「ねーこれから何処行く?」

リエが皆んなに尋ねる。

「あっ、そういえば、この前、この近くにマックがオープンしたよねー」

メグミが、思い出した様に言った。

「マックかぁー行ってみる?」

リエは、皆んなを見渡す.。

「うん、行ってみようか」

山田は、マックに行った事が無かったので目を輝かせて返事をした。


4人は、デパートの近くのマックに向かった。
マックに入って山田がキョロキョロと店内を見渡す。

「うわースゲ〜マジか〜」

『ブスッ!』

「アウッ!」

その様子を側で見ていたリエが山田の脇腹に手刀を入れたのである。


「山田君、恥ずかしいから、キョロキョロしない」

「いや、だってさぁー」

その様子をシュンとメグミは、黙って見ていた。


4人は、それそれ、ハンバーガーやシェイク等を注文し、商品を持って、空いている席に座った。

「うわーコレがマックバーガーかぁ〜」

山田は思わずデカイ声を出してしまった。

「もうー恥ずかしいから、そんな大きな声で言わないでよ」

「あっ、すいません」

シュンとメグミはクスクス笑っていた。

4人は、ハンバーガーを食べ終えて炭酸飲料を飲みながら次は何処に行くか話していた。

「お腹いっぱいになったから、ゲームセンターに行く?」

シュンの提案に皆んなは賛成しゲームセンターに移動した。

ゲームセンターの入り口付近にエアーホッケーが設置されている。

「なぁ、みんなでエアーホッケーやろうよ」

シュンは、久しぶりにエアーホッケーやりたくなったので皆んなを誘った。

「え〜エアーホッケ〜」

リエは、気乗りしない返事していたが

「シュン君がしたいんだったら、やろうよリエ」

「わかった、メグがするなら私もやるわ」

「じゃ、俺も」

山田は、上着を脱ぎながら返事をした。

チームは、シュンと山田、メグミとリエで男女別れて戦う事になった。

「それじゃ始めようか」

シュンの掛け声でゲームは開始された。

『カーン♪』メグミ「エイッ」

『コーン♪』シュン「なかなか、やるなぁ」

『コーン♪』リエ 「負けないんだから」

《ブルン、ブルン》リエの豊満な胸が揺れる

(わ〜おっ!いい眺め)←山田の心の声

『ブゥ〜〜♪ゴール♪』

「あっ!」

山田は、ついリエの豊満な胸元に気を取られゴールを許してしまった。

「やった〜リエ凄い、ナイス、シュート」

メグミとリエは楽しそうにはしゃいでいる。

(あ〜メグミ、やっぱ可愛いなぁ〜)

シュンは、無邪気にはしゃぐメグミの姿を見つめていた。

『カ〜ン♪』メグミ「ソレ〜」

『ブゥー♪ゴール♪』

「オイ、シュン!シュン!」

「あっ!」

勝負は、メグミとリエの圧勝だった。