「ねぇーメグ〜明日暇でしょ」

ここはメグミの部屋リエとメグミは電話で話をしていた。

「・・・暇だけど〜」

「そしたら、明日、隣町まで行こうよ」

「うん、いいけど何しに行くの?」

メグミは、いまいち気乗りしなかったが、特に予定も無いのでリエの誘いに乗ることにした。


同じ頃シュンは山田と電話で話していた。

「今日の数学の問題、シュンは分かった?」

「いや、全然わからん!」

「あははは・・・俺も〜」

「でっ、何の用だ山田」

「あ〜そうだった、明日は昼前の電車で行こうと思うんだけど」

「?何処に」

「え〜忘れてたのかよ、今日学校で明日は隣町に行こうと約束しただろ」

「あ〜そうだった、忘れてたよ」

「まったくだな〜」

「すまん、すまん」

「そしたら、明日11時に駅前の時計台の横で」

「分かった」


ヨシッ!山田は微妙に腰を曲げ拳を振り上げガッツポーズを決めた。


それを見ていた、山田の母親は一言


「なぁーに微妙なポーズ決めてんだい!キモチ悪い子だね〜〜」

「あっ・・・・」



その後、山田はリエに電話をかけた。

「あっ、リエさん、山田だけど」

「もしもし、山田君、でっ、どうだった?」

「うん、シュンを上手く誘えたよ。」

「そう、こっちもメグを誘えたよ」

「そっ、それで、11時に駅前の時計台の横で待ち合わせしてるけど・・・」

「そう、わかった、こちらも大丈夫よ、そしたら明日ねー」

「リッ、リエさん、あの、あの約束は?」

「わっ、分かってるわよ!」


電話を終えたリエは不気味に笑っていた。


「ぅへっ、ぇへへへへへへ・・・・・」


それを見ていたリエの母親は首をフリフリ居間に入っていった。


「リエったら強引なんだから」


メグミは、独り言を言いながらシュンの写真を眺めていた。

(なぜ写真を持っているんだ?)


「はぁ〜シュン君、何してるのかなぁ〜」



その頃シュンは

「山田の奴、な〜んか、おかしかったなぁ〜まぁ、いっか」


シュンはブツブツ言いながらセクシー雑誌(プレイボーイ)を眺めていた。


「おっ・・・これは・・・スゲェ〜」

「コンコン」

ドアの前からシュンの母親がノックした。

「シュン、アンタ勉強してんの〜〜エロ本ばっか読んでないで、ちゃんと勉強しなさいよ〜」

(何故わかった)

「うん、わかってるよ」

「まったく・・・・」


シュンの母親はブツブツ言いながら居間に戻っていった。



ここは駅前
シュンは約束の時間少し前に駅に到着した。

「少し早かったかな」

程なくして山田が自転車で走ってくるのが見えた、山田もシュンに気が付き片手を上げて駐輪場に自転車を置いてきた。

「よっ、おまたせ」

「いや」

リエとメグミも駅前に到着して約束の時計台の横に向かった。


そこには、山田とシュンがすでに到着して何やら話している。


時計台の横に到着したリエは山田に白々しく話かけた。

「あっ、山田君、こんにちは、何してんの?」

「あっ、リエさん、いや〜シュンとこれから隣町に行くんだけど」


メグミは、シュンが居るのに気が付き恥ずかしいそうに挨拶した。

「こんにちは、シュン君」

「あーこんにちはメグミ」


シュンも少しドギマギしながら挨拶をした。

「あっ、そーだ、アタシ達も隣町のデパートに行くから〜一緒に行こうよ」

リエが少し大きな声で誘った。

「あっ、うん、そうだねリエさん、なぁシュンもいいだろう」

「うん、いいけど」

そして、リエの計画どうり4人は隣町に一緒に向かったのである。

ヨシッ‼︎
リエは心の中でガッツポーズを決めていた。