真咲「親父、お袋、茉莉着いたぞ」

父「茉莉・・」

『ただいま、お父さん、お母さん』

母「茉莉、ごめんなさい・・」

『もういいよ、それより元気そうで良かった、これ、
私とルイが初めてコンクールで優秀賞を貰ったときの絵、
この家に飾って欲しいの』

父「これ、茉莉と碧斗君か?」

『うん、まだ決まってないけど、いつか碧斗と挙式を挙げる、二人も来て欲しい、私の大切な家族だから』

母「イギリスはどう?」

『皆優しいよ、ほとんど大学とアトリエに引きこもってるからあんまり人と関わることはないけど』

陸斗「姉さん、元生徒会メンバーが会いたがってたよ」

『彼らに会うのはもう少し先になりそう、お父さん、お母さん、紹介が遅れてごめん、彼が私と一緒にその作品を描いた
ルイ・ルーンよ』

ルイ「ルイ・ルーンです」

父「茉莉、ルイ、今どんな絵を描いているんだ?」

『今はこれとこれよ』

母「これは生徒会メンバーね、こっちは・・」

『これは私達家族よ』

真咲「茉莉、やりたいこと見つけたんだな」

『うん、私は画家として生きていく』

父「画家として生きていくには相当な覚悟が必要だ、
その覚悟が在るんだな?」

『うん』

陸斗「まだ夢でしかないけど、俺も決めたよ、俺は、
姉さんとルイさんの秘書をする」

ルイ「それは頼もしいな」

真咲「俺も決めた、咲里と結婚するのは当たり前で、
声優を目指す、養成所にも通う」

父「お前たちが決めたなら、俺達は何も言わない、
その代わり、途中で投げ出すなよ」

陸斗「分かってる、姉さん、ルイさん、俺、姉さんたちが通っていたスクールに留学したい、勿論姉さんたちのお世話になるけど」

『部屋は空いてるから、おいで、』

陸斗「父さん、母さん、俺姉さんたちとイギリスに行く」

母「たくましくなったわね、陸斗が行きたいなら、行きなさい」

『そろそろフライトの時間もあるから行かないと』

父「茉莉と陸斗に言いたいことがある」

『何?』

父「自分の信じる道を行きなさい、信じる明日へ飛び立て」

『お父さん、お母さん、信じる道を行くよ、明日へ飛び立つ』

父「元気でな」

『うん』

私と陸斗とルイは真咲の車で空港へ行き、昼のフライトでイギリスへ。