コンクールから1ヶ月、私とルイは日本に一時帰国していた。
ちなみにルイはイギリスと日本のハーフで、
中学3年まで日本に居たのだ。
『お久しぶりです』
碧父「茉莉ちゃん、ここに来たってことは、優秀賞を取ったんだね?」
『ええ、ルイ、見せてあげて』
ルイ「うん」
碧母「凄い・・」
ルイ「茉莉と碧斗の結婚式を描いたものです」
碧斗「茉莉、綺麗だ」
『これが賞金です、お納めください』
碧父「これは受け取れない」
『どうしてですか?』
碧斗「茉莉、藤原カンパニーは持ち直したんだ、
この賞金は、これから生まれてくるであろう子供のために使いたい」
『そういうことなのね、分かった』
碧父「二人とも挙式はいつがいい?」
碧斗「あー、新居も決めないとな、茉莉、ずっとこっちに居られるのか?」
『いや、向こうで今別の絵を描いてるから、また向こうに戻らないと行けないの』
碧斗「じゃあ、マンションって訳にもいかないな、
家を建てるか」
ルイ「そういうことなら、茉莉」
『碧斗、私達の大学の先輩で建築家になったばかりだけど優秀な人がいるの、その人に頼んでみない?』
碧斗「茉莉が認めてる人なら、頼んでみるか」
ルイ「茉莉、早速帰って、アリス先輩の所に行こう」
『そうね、碧斗、また暫く会えなくなるけど、元気でね』
碧斗「茉莉もな」
私とルイは再びイギリスへ出発した。