その日のあたしはボロボロで。
部活でも足がバタバタになったりしていたんだ。

グランドにはサッカー部だっていたけど
諒もいたけど、かっこ悪いあたしを見られたって
どうしようもないくらい動揺してしまっていたの。




部活が終わって
他の部活はもう帰ってしまっていて
のんびりと
自転車置き場に行くと
大好きな人が立っていた




「……諒…??」


「…久しぶり…だな。」
そう言って
ニカッて白い歯を見せた。
「今は7月だから、4ヶ月ぶりかな?」
一人で喋る諒に

なにも言葉を返せずに、


なんでここにいるんだろう?
なんであたしにはなしかけてるんだろう?

そんな疑問しか浮かばなくて、


「…何かしゃべれよ。」