多くの家来が涙を流し、
ベットに横になるヨバル国王様を見つめる。
その右手を両手で力強く握るラバル様が、
逝かせまいと必死に名をお呼びになる。
「カズマ・・・・カズマはいるか・・?」
「国王様・・ここにおります。」
かすれた声で私を呼ぶ国王様。
すぐにそのお顔元に近づいた。
「ラバルを頼んだぞ。」
「はっ!!」
「それから・・・・・。」
「はい。」
「リバルの事も・・・。
あの子は・・ラバルと共に・・
この国に平和をもたらす存在・・。
不器用な性格もあるが・・リバルの事も・・支えてやってくれ・・・。」
「承りました。このカズマ、身命を賭してご兄弟の手となり、足となります。」
「カズマ・・・お前は・・私にとって・・3人目の息・・子・・・・。」
「・・・国王様・・・?国王様!!!」
「父上――――!!!!!」