「リバル様は・・あまりイヌやネコがお好きではないのでしょうか?

私はあのお方がハチや他のペット達とじゃれている所を今までに見たことがありません。」


「ん~そうだなぁ・・。確かにリバルは動物にあまり興味を持っていないかも。」


「ハグワール家の皆様の中でも少しお変わりの人物なのでしょうか。」


「変わっているという点では・・
リバルは特異体質だしな。」


「・・?・・・と申されますと?」


「あいつ、血液型がAB型なんだってさ。
昔、父上から聞いたことがある。」


「AB型!?

書物でしか読んだことのない血液型でございます。

まさか実在するとは・・しかもリバル様が・・。」


「この国でも1~2%しか存在しないんだってよ。

リバルが俺や父上と違って感情表現が下手なのも、人見知りなのもそれが影響してるのかも。」


「・・・なるほど・・。」





「あ!分かった!」


「急に耳元で大声はおやめください。
何ですか?」


「あれだよ。人見知りの動物版!
あいつはきっと“イヌネコ見知り”なんだよ。
だからじゃれないだけさ。」


「フフフッなるほど、
うまいことを申されましたね。」


「リバルだってハグワールの血筋を引く者だ。イヌやネコを嫌いだなんて絶対思ってないよ。」


「私もそんな気がしてまいりました。」


「っていうか熱っ!
長話して茹でダコになったわ!
早く出るぞ。」