「早速だけど、
1つ僕から提案がある。」
「・・なんでございましょう?」
「各都市を回って分かったことがある。
民達は平和に、
不自由なく暮らしているが・・・
どうも各都市にいる自衛部隊が彼・彼女らの不安要素になっていると感じた。」
「・・不安要素・・でございますか?」
「いくら自衛部隊と言っても、
武器を持って街をうろつかれたんじゃ民達も良い気持ちじゃないだろ?
学習院がある街や村には子供達も大勢いる。
そんな中を剣や鉄砲を持った人間が、パトロールという名目で徘徊する光景に僕は疑問を持った。」
「・・なるほど・・・。
さすが国王、目の付け所が違います。」
「平和なこの国にそんな物はもう必要ない。
だから各都市から全ての武具を回収してこの王宮で預かろう。
万が一何かあれば、ここハグワールから各都市に支給してあげれば良い。」