長かった謹慎も今日で終わりか・・。


良かったことと言えば、

なかなか出来ていなかった掃除や片付けが充分すぎるほど出来たことぐらいか。



「それから・・・・。」


ハチを抱きかかえながらカリマル師団長の顔を見ると、少し不思議そうな表情を浮かべていた。


「どうなさいました?」


「俺宛にも仰せがあったんだが、
“自衛部隊志願者を募ってきたからよろしく”・・だってさ。」


「・・リバル様が直接・・・?」


「それだけじゃない。

ヴィックスさん宛てにも、

“共にこの旅をしてきた仲間達を世話係として雇うから部屋を確保しろ”って。

どうやら国王お一人ではなく、
ずいぶんと大所帯でのご帰還になるようだ。」


「・・人を新しく入れる・・
・・ということですか。」


「人手が不足しているとは一言も言ったこと無いんだが・・

まぁ国王の命令とあっちゃ俺も従うしかないからな。

ヴィックスさんも急いで部屋割りを作ってるよ。

じゃあ俺そろそろ行くわ。
ハチ、行くぞ。」


『ワン!』