「…聞きたい……よ?

聞きたいけど
ゆうくんが迷惑とか思っちゃったりしないかなって不安で…、電話…、できない」

「そういうことかー」

そう言って、華菜ちゃんはしばらく黙ったままだった。

その間私は黙々とご飯を食べ続けた。

数分経ったころ華菜ちゃんは携帯を取り出し何処かへと掛けた。

「おっ、もしもーし。
りんりん元気?
まぁ確かにそうだけど…。

うん、あー、うん
わかった〜。
じゃあまた後でね!」

どうやら彼氏に掛けたようだった。

後でと言うことは今日は彼と一緒に帰るのだろう。

私はそんなことを華菜ちゃんが電話している間考えていた。