ある日、お昼ご飯を華菜ちゃんと食べていたときのことだった。


「はぁ〜〜〜?!?

電話が出来ない〜?!?」

華菜ちゃんが大きい声を出したから、周りの人たちが一斉にこちらを見た。


「ちょっ、華菜ちゃん。

周りが見てるからぁ〜」

「いやいやいやいや、
有希帆、あんたねぇ、なんで電話できないのよ…」

「うぅ〜
だってー…」

「だって、何?」

華菜ちゃんが顔を覗き込む。