海里さんは、席を立つといつものようにテラスのテーブルに座った。
私は、コーヒーをカップに注ぎトレーに乗せた。
おしゃべりに弾んでいる客達のテーブルにコーヒーカップを置き、海里さんの分を運ぼうとトレーを持ち上げた瞬間、由梨華が走るようにテラスへと出て行った。
そして、当たり前のように、海里さんの隣に座った。
えっ!
トレーを持ったまま、私の足は止まってしまった。
一瞬にして、私の大好きな時間が奪われてしまったような苦しい気持ちに覆われた。
しかし、コーヒーを運ばない訳には行かない。
テラスに出ると、海里さんの前にコーヒーを置く。
いつもと変わらず、直ぐに口に運んだ。
だけど……
「ありがとう」
テーブルに肘をつき頬を乗せ、由梨華が言ったのだ。
早く去れと、言われているような気がする。
なんで、この人にお礼を言われなきゃならないの!
それに、ここは、私の場所なのに……
ぐっと唇を噛んで店へと向きを変えた。
その時……
私は、コーヒーをカップに注ぎトレーに乗せた。
おしゃべりに弾んでいる客達のテーブルにコーヒーカップを置き、海里さんの分を運ぼうとトレーを持ち上げた瞬間、由梨華が走るようにテラスへと出て行った。
そして、当たり前のように、海里さんの隣に座った。
えっ!
トレーを持ったまま、私の足は止まってしまった。
一瞬にして、私の大好きな時間が奪われてしまったような苦しい気持ちに覆われた。
しかし、コーヒーを運ばない訳には行かない。
テラスに出ると、海里さんの前にコーヒーを置く。
いつもと変わらず、直ぐに口に運んだ。
だけど……
「ありがとう」
テーブルに肘をつき頬を乗せ、由梨華が言ったのだ。
早く去れと、言われているような気がする。
なんで、この人にお礼を言われなきゃならないの!
それに、ここは、私の場所なのに……
ぐっと唇を噛んで店へと向きを変えた。
その時……