先程までは雨のせいで寒かった。

でも今は寒さなんて感じない。

今から始まる行為のせいで、緊張で身体が熱い。

私は目を瞑りながらキスを受け入れる。

キスで心臓が爆発寸前なのに、この後の行為に私は耐えられるのだろうか……


「んんんっ!?」

すると突然、口の中にぬるっとしたものが入ってきて私は驚いて目を開く。


これ、海さんの舌だ!


「椿も応えて?」

そう言うと、舌が更に奥に入り込んできた。
そして私の舌に絡み付く。


「んぅ!」

こ、これ、あの厭らしい映像でしていたキスじゃない!?

応えてって言われてもどうしたら!?


でも困惑していられたのは、一瞬。

海さんの舌が絡まる度、脳が痺れる感覚。

息が上がる。