「とりあえずナースコール押そうか。医師に見てもらおう」


誓いのキスを交わした後、看護婦さんとお医者様を呼んで身体のチェックをしてもらった。
傷口は完全に塞がるまではまだかかるが、二週間経っていた間にかなり塞がっているらしい。

だけど歩こうとしたら足に上手く力が入らない。
少しトレーニングが必要らしい。



「椿、一緒に寝よう」

「え」

全員が病室から出ていった後、海さんが言った。
いつの間にかパジャマを着ている海さん。


「この病室、シャワールーム付いてるから椿が医師に診てもらってる間に入ってきた。俺、ずっと椿と居たから」

ワケが分からない私に説明してくれた海さんが指差したところにはソファー。
その上には畳まれた布団と枕が。

海さんはずっと私の傍に居てくれたらしい。

胸が熱くなる。