「もしもし、先日お伺いした神島椿です!私を襲った犯人を見つけたので助けて下さい!場所はK.コーポレーションの駐車場です!」
手で口元を押さえて、声が漏れないように小声で電話の向こうに必死に訴えた。
するとオペレーターからは『落ち着いてください』と聞こえてきたけれど落ち着けるわけがない。
だって私を殺そうとした人が、海さんの目の前にいるのだから。
『今から警官を向かわせます』
オペレーターの冷静な返しを聞いて安堵したが、
「だってあの子が引き止めるから、海は私のところに戻ってきてくれないんでしょ?」
彼女の自信満々な笑みに恐怖を益々掻き立たれ、身体中には寒気。
「どうなったらそうなるわけ?」
「あの子から助けてあげるから」
「だからどうしてそうなる?」
「私と行けば解放されるよ?」
手で口元を押さえて、声が漏れないように小声で電話の向こうに必死に訴えた。
するとオペレーターからは『落ち着いてください』と聞こえてきたけれど落ち着けるわけがない。
だって私を殺そうとした人が、海さんの目の前にいるのだから。
『今から警官を向かわせます』
オペレーターの冷静な返しを聞いて安堵したが、
「だってあの子が引き止めるから、海は私のところに戻ってきてくれないんでしょ?」
彼女の自信満々な笑みに恐怖を益々掻き立たれ、身体中には寒気。
「どうなったらそうなるわけ?」
「あの子から助けてあげるから」
「だからどうしてそうなる?」
「私と行けば解放されるよ?」