君と出会ったあの瞬間


私は君の何かに惹かれた。


だけど、


私は自分の気持ちに


嘘をつき続けてしまった。
高校2年の夏。


私、渡辺 咲は、


いつものように登校して行った。


『おはよー!』


教室に入ると、教室が少しざわついていた。


『何かあったの?』


前の席の仲のいい美晴と拓斗に聞くと、


「あ!咲、おはよ!


いや、なんか、転校生が来るんだって!」


ふーん。


「しかも、イケメンなんだってよ。


だから、女子がザワついてんだよ。」


なるほどね。


でも、今、転校なんて珍しいな・・
「席につけー!


今日は転校生を紹介するぞー。」


先生の後ろに続いて入ってきたのは


かなりかっこいい。


てか、スタイルめっちゃいい。


少しブラウンかかったフワフワした髪の毛に


少し身長高めの男の子。


「鈴木 真です。


よろしくお願いします。」


教室の色んなところから


かっこいいの声が聞こえる。


「じゃあ、咲の隣があいてるから


そこの席使ってくれ。」


え?うちの隣?


「よかったじゃん!咲!」


いや、いいのかわかんないけど、


とりあえず女子の視線が痛いよ・・・


「よろしく。」


『あ、こちらこそっ。よろしく。』


近くで見るともっとイケメンだ・・・
ホームルームが終わると、お決まりの質問攻め


いや、鈴木君笑顔で答えてるけど、


顔が引きつってるような・・・?


「おい。もう授業始まるんだから席戻れよ。」


拓斗が口を開いた。


なかなか機嫌が悪い。


「あ、ありがと。」


「大丈夫だよ。こいつ周りがうるさくて


機嫌悪いだけだから。」


拓斗は怒ると怖いけど、優しい。


『次の授業教科書結構使うから


ここに置いておくね。』


机と机の間に教科書を置いた。


「ありがとう。渡辺さん。」


『咲でいいよっ!!』


名字で呼ばれるとなんか照れる。。


「ありがとう。咲。」
やっと終わったー!!


今日の授業は眠たすぎた・・・


「咲!今日もあれ行く?」


にやにやしながら美晴が聞いてきた。


アレっていうと・・・・・


『パフェ!!行く!!!』


「拓斗も行く?」


「おう。」


学校帰りに駅前の喫茶店に行くのが日課。


「真!お前も来いよ!」


「そうだよ!真もおいでよ!」


2人とも楽しそうだなぁ


「じゃあ、行こうかな?」


『よし!行こーう!』
「なんか、すごい雰囲気のあるお店だね・・」


お店につくと、真がそう言った。


「ボロいだろ?」


「ちょっと、拓斗!」


間違ってないけどさぁ。


ストレートすぎるよ・・・


『でも、ここの抹茶パフェは、


本当においしいの!』


それは、本当。


他のお店なんかと比べられないくらい。


「いつまで入口に突っ立てんのよ。


早く入りなさい。」


『愛美さん!』


愛美さんはこの喫茶店のオーナー。


若くてキレイ。美人でスタイルもいい・・・


「あれ?新入り?」


愛美さんが真を見て言った。


「そうそう!今日から一人増えたんだよ。」


拓斗が真と肩を組んでそういった。


「そういうことだから。


抹茶パフェ今日から4つで!」


「はいはい。君も大変な奴に絡まれたねぇ。


今作ってあげるから早く入りな!」


やっと食べられるーー♡


お店に入るとコーヒーの匂いが鼻をかすめた


この匂いすごく落ち着く。

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