俺様な君は私にご執心。

タイトル未編集

｢奈央ちゃん、おはよー｣




｢...はっ？｣





いつも通り友達と駅で待ち合わせして、

いつも通りおはよー って言って、

それでいつも通りなのに







友達の代わりによく分からない人に｢おはよー｣なんて馴れ馴れしく挨拶された今の現状はどういうこと？

｢...あの、誰ですかね？｣


初めて見た人に名前知られてることに恐怖を覚えながら恐る恐る聞いてみる。




｢え？もしかして俺の事知らない？｣




えーー、まじかー


何故か頭を抱える不審者。






｢...あの、｣

｢あー、ごめんね。俺、青葉 雪。

雪くんって言われてるけど言い難いから雪でいいよ。｣

｢青葉くんはどうして私のこと知ってるの。｣




スマホを見ながら友達にLINEを送る。



｢えー、うちの学年じゃ美人って有名だよ？奈央ちゃん。

ちなみに俺もイケメンって有名なんだけどな。｣





照れた顔して頭掻きながら言うことじゃないよ、君。



｢とりあえず私、学校行くね。







あ、後こういうの迷惑だからやめてね。｣


じゃあ、さようなら。

頭を下げてから改札に入る。


後ろで何か言っていた彼の声をイヤホンで塞ぐ。












『かなちゃーん？今日学校来たら反省会ね？？？』