私は、保健室を後にして教室に戻った。


私が教室に入った瞬間、中休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。


「千栞!おかえり、大丈夫??」

「うん、朱里。大丈夫だよ!飲んできた!」


ひとこと話しかけにきてくれる朱里。やっぱり優しい。


私は自分の席に着いてさっきまでの中休みの出来事を思い出してみる。

保健室に日向先輩がいた。


今更だけど、“あの”日向先輩と会っていたっていう事実に驚いている私がいる。


日向先輩、本名日向颯。

私の1つ上の先輩で、部活は華の男バス。もうすぐ引退だけどね。

身長は私よりも15センチくらい高いから170後半くらいかな?


顔はどちらかというと塩顔寄りで、男女問わず交友関係が広い、らしい。朱里が言ってた。


私はそんな日向先輩が好きだったりする。