「日向ヒュウガせんぱ、」

思わず口から出てしまった言葉を慌てて飲み込む

「だれ?」

「え、え、わたしですか?」

「いやキミ以外居ないでしょ(笑)」

それはそうだ。

何をテンパってるんだ、私。

「あ、夏目千栞です...。」

「夏目さん、?あー、、噂の」

噂?私、噂になってるの?

「いやなんでもない。...夏目さんはどうしてここに?」

「あ、ちょっと用事で...。でも済んだので帰ろうとしてたところです。」

「そっか、体調悪い?ベッド使う??」

「そこまでじゃなくて、、!だから大丈夫です!」

ずっと見てきた人にようやく会えたというのに、

私はそっけない態度で答えてしまう。

「そっか。じゃあ、お大事にね。」

先輩は、ベッドに戻るとカーテンを閉めてしまった。

体調悪いのかな。

無理させちゃったのかな。