「あ、朱里...」


「これから大変そうね、千栞。」


え?


「なん..「ほら、さっさと片付けて私達も帰るわよ」」


なんで、と聞こうとしたら朱里は私を急かした。



確かにもうすぐ昼休みが終わる。



もう、1時間も経ったのか。



「ほら、午後の授業はボーッとしないのよ!!」


「うっ、はーい、、。」













「朱里、部活頑張ってね」



「千栞もね。」



朱里は、軽音部に入ってる。


ドラム担当。私もよくはわからないんだけど、相当上手いらしい。


私たちの学校は、ほとんどの部活が文化祭を区切りにしている。


多分、文武両道を外に示したいんだろうなって思ってる。


だから軽音部も、勿論私の演劇部もそして、バスケ部も文化祭まで高校3年生と一緒に活動ができるのだ。


「失礼しまーす。」


私は部室のドアを開けた。